フルタイムにこだわらない採用「短時間×業務切り出し×OB・OG循環」

佐渡総合病院

医療

短時間勤務

業務最適化

佐渡総合病院は、新潟県佐渡市に位置し、島内医療の中核を担う地域基幹病院です。急性期から回復期まで幅広い医療機能を有し、佐渡島に暮らす人々の命と健康を支える重要な役割を果たしています。一方で、離島という地理的条件もあり、有資格者を中心とした人材確保は長年の課題となっていました。今回は、そうした状況の中でマッチボックスを活用し、「短時間×業務切り出し×OB・OG循環」という新たな人材確保の仕組みづくりに取り組まれている佐渡総合病院に、導入の背景や具体的な運用方法、現場で起きた変化についてお話を伺いました。
「正直、病院ってハードルが高いと思っていました。…でも意外と人来るんだなって。」

人手不足が当たり前になった今、病院の採用は“難しい”で片づけられがちです。
特に佐渡のように「島」という地理的条件が重なると、資格職(看護師など)の確保はさらに難易度が上がります。その結果、やむを得ず病床数を減らすこととなったようです。患者対応のレスポンスが遅くなる一人あたりの業務が増え、対応時間が削られる残業が増え、疲弊が積み上がるこの“じわじわ続く損失”が続くほど、離職も採用難も加速します。しかし佐渡総合病院は、ある「割り切り」を徹底したことで、現場が回り始めました。
キーワードは3つです。

  • フルタイム前提を捨てる

  • 仕事を切り出す

  • 辞めた人が戻れる導線を作る

※本記事は、「フルタイム採用が限界だと感じている病院・医療施設の人事/現場責任者」に向けた事例です。

なぜ採用しても、現場がラクにならないのか?

足りない → でも「フルタイム募集」しか選択肢がない
応募が来ない → 既存メンバーの負担が増える
負担が増える → 離職につながる(負のループ)佐渡総合病院でも、
「どの職種でもフルタイムで募集しても来ない」
という率直な声が出ていました。

いちばん怖いのは「患者さん」と「職員さん」の両方にしわ寄せが来ること

仮に人が足りないと、現場では何が起きるのか。

  • ナースコール等へのレスポンスが遅くなる

  • 一人あたりの業務が重くなり、患者対応の時間を少なくせざるを得なくなる

  • 結果、残業が増え、疲弊が積み上がる

「採用できない」ことは、単なる人事課題ではありません。 医療品質と職員の持続性に直結する経営課題になっていきます。

答えは「短時間×業務切り出し」だった

佐渡総合病院が強く実感しているのは、

「短時間で分けたら来やすい人が来てくれるから、集まってくれる」
ということでした。
ここで重要なのは、“フルタイム前提を捨てる”=「フルタイムで働き続けられる人だけを前提にしない」という発想の転換です。
そしてもう一つは、業務を「資格が必要な仕事」と「未経験でも回る仕事」に分けて切り出すこと。

具体例:求人を「かなり短く」切って掲載

  • 洗浄(皿洗い):8:30〜12:00/13:00〜16:00

  • ベッドメイキング:15:00〜16:00(1時間):未経験でもできる仕事

  • 看護師(病棟):9:00〜12:00:資格が必要な仕事

「この時間なら働けそう」と感じる人を、最初から集めに行く設計です。
その結果、短時間勤務で継続的に現場を支えてくれる「自社メンバー」登録者が40名以上集まりました。さらに、そのなかには看護師・歯科衛生士などの有資格者も9名含まれています。
単月で100件を超える勤務が発生した月もあり、人手不足の現場に確実に変化が生まれています。

※実績は2026年1月末現在のものです。

こうした短時間・複数枠の求人を“運用として回る形”にできるのが、マッチボックスという仕組みです。「短時間に切る」だけでは終わらせず、継続して回し続ける土台になります。

OB・OGが戻れる導線を作った

資格職の人材が少ない島内において、佐渡総合病院が目を向けたのは「かつて共に働いたメンバー(OB・OG)」でした。
退職するスタッフに登録用QRコードを手渡し、縁をつなぎ止める。
ここに、デジタルな「仕組みの力」が発揮されます。OB・OGを過去の人にせず、いつでも戻ってこられる「循環型の人材プール」としてつなぎ続ける。それこそが、マッチボックスの最大の強みです。

人手不足の現場で対策できる3つのこと

  1. フルタイム前提を捨てる(短時間に割る)

  2. 無資格で回る業務を「特化」して切り出す(洗浄・ベッドメイクなど)

  3. OB・OGが戻れる導線を「退職時点」で作る(QRコードで登録)

マッチボックスを使ってみて

最後に、病院側の実感として印象的だったのがこの言葉です。‍

  • 「正直、病院はハードルが高いと思っていた。でも意外と人が来る」

  • 「フルタイムで出しても来ない。でも働く側も短時間なら“まあちょっと働いてもいいかな”という思いが生まれる」

「応募が来ない」という前提だった現場ですが、「1時間なら」「午前だけなら」という入口ができたことで新たな人との出会いのサイクルを回せるようになりました。
また、短時間勤務をきっかけに有資格者の長期雇用につながった事例も生まれました。短時間求人は「まずは病院の雰囲気を知りたい」という働き手のニーズに応える入口でもあります。
「短時間勤務で継続的につながれる」という選択肢が、雇用や働き方の可能性を広げています。

「あなたの会社で短時間×切り出しが成立するか」マッチボックスに相談しませんか?

「フルタイム募集ではもう限界」
そう感じているなら、まずは導入ありきではなく
「あなたの現場ならどう設計するか」を一緒に整理しませんか?‍

  • どの業務を切り出せばいいか(無資格化の候補)

  • 何時間に割れば応募が増えそうか

  • OB・OG導線をどこに作るべきか(退職時/院内掲示/周辺導線)

取材協力

佐渡総合病院
〒952-1209
新潟県佐渡市千種161

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